高校数学 公式・解法ノート
差がつく

片側極限と「極限が存在しない」

着眼点絶対値・ガウス記号・\frac{1}{x-a} は、右側 x\to a+0 と左側 x\to a-0 を別々に計算する。一致すれば極限あり。

例題
1
\displaystyle\lim_{x\to0}\frac{|x|}{x} は存在するか。
解答
x\to+0:\frac{x}{x}=1。x\to-0:\frac{-x}{x}=-1。
右側と左側が一致しないので、極限は存在しない。
2
\displaystyle\lim_{x\to1+0}\frac{1}{x-1} と \displaystyle\lim_{x\to1-0}\frac{1}{x-1} を求めよ。
解答
x\to1+0 では x-1\to+0 なので +\infty。
x\to1-0 では x-1\to-0 なので -\infty。
注意\frac{1}{x-1} の x\to1 を「\infty」と書くのは誤り。片側で符号が違うので、極限はない。

「極限」の項目

  1. 不定形 ∞/∞・∞-∞ の崩し方必須
  2. rⁿ の極限と場合分け必須
  3. はさみうちの原理必須
  4. 漸化式で決まる数列の極限差がつく
  5. 無限等比級数必須
  6. 部分和を求めてから極限(部分分数分解)必須
  7. 級数のかっこの付け外し・項の並べ替え不要
  8. 関数の極限:0/0 と x→-∞必須
  9. 極限値から係数を決める差がつく
  10. limₓ→₀(sin x)/x=1必須
  11. e に関する極限必須
  12. 片側極限と「極限が存在しない」差がつく
  13. 関数の連続性差がつく
  14. 中間値の定理差がつく
  15. ε-N 論法による極限の定義不要

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