高校数学 公式・解法ノート
差がつく

極限値から係数を決める

着眼点分母 \to0 で極限が有限なら、分子 \to0 が必要。これで係数の関係を出し、実際に計算して十分性を確かめる。

例題
1
\displaystyle\lim_{x\to1}\frac{x^2+ax+b}{x-1}=3 となる a,b を求めよ。
解答
分母 \to0 なので分子 \to0 が必要:1+a+b=0、b=-1-a。
このとき分子 =x^2+ax-1-a=(x-1)(x+1+a) なので \lim_{x\to1}(x+1+a)=2+a=3答え a=1,\ b=-2
2
\displaystyle\lim_{x\to2}\frac{a\sqrt{x+2}-4}{x-2}=b となる a,b を求めよ。
解答
分子 \to0 が必要:2a-4=0 より a=2。
\frac{2\left(\sqrt{x+2}-2\right)}{x-2}=\frac{2(x-2)}{(x-2)\left(\sqrt{x+2}+2\right)}=\frac{2}{\sqrt{x+2}+2}\to\frac24=\frac12答え a=2,\ b=\dfrac12
注意「分子 \to0」は必要条件。その後に極限を計算して条件を満たすことを確認するまでが解答。

「極限」の項目

  1. 不定形 ∞/∞・∞-∞ の崩し方必須
  2. rⁿ の極限と場合分け必須
  3. はさみうちの原理必須
  4. 漸化式で決まる数列の極限差がつく
  5. 無限等比級数必須
  6. 部分和を求めてから極限(部分分数分解)必須
  7. 級数のかっこの付け外し・項の並べ替え不要
  8. 関数の極限:0/0 と x→-∞必須
  9. 極限値から係数を決める差がつく
  10. limₓ→₀(sin x)/x=1必須
  11. e に関する極限必須
  12. 片側極限と「極限が存在しない」差がつく
  13. 関数の連続性差がつく
  14. 中間値の定理差がつく
  15. ε-N 論法による極限の定義不要

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