高校数学 公式・解法ノート
必須

r^n の極限と場合分け

着眼点r^n を含む式は、|r| と 1 の大小で場合分け。|r|>1 のときは r^n(いちばん大きい底)で割る。

r の範囲\displaystyle\lim_{n\to\infty} r^n
r>1\infty(発散)
r=11
-1<r<10
r\le -1振動(極限なし)
例題
1
\displaystyle\lim_{n\to\infty}\frac{3^n-2^n}{3^n+2^n} を求めよ。
解答
分母・分子を 3^n で割る。\frac{1-\left(\frac23\right)^n}{1+\left(\frac23\right)^n}\to\frac{1-0}{1+0}=1答え 1
2
r\ne-1 のとき \displaystyle\lim_{n\to\infty}\frac{r^{n+1}}{r^n+1} を求めよ。
解答
(i) |r|<1:r^n\to0 より \frac{0}{0+1}=0
(ii) r=1:\frac{1}{1+1}=\frac12
(iii) |r|>1:r^n で割ると \dfrac{r}{1+\frac{1}{r^n}}、\frac1{r^n}\to0 より r
答え |r|<1 で 0、r=1 で \frac12、|r|>1 で r
注意r=1 と r=-1 を場合分けから落としやすい。r=-1 は (-1)^n が振動するので別扱い。
確認問題
1
\displaystyle\lim_{n\to\infty}\frac{2^{n+1}+5^n}{5^{n+1}}
答え
\frac15(5^{n} で割ると \frac{2(2/5)^n+1}{5}\to\frac15)

「極限」の項目

  1. 不定形 ∞/∞・∞-∞ の崩し方必須
  2. rⁿ の極限と場合分け必須
  3. はさみうちの原理必須
  4. 漸化式で決まる数列の極限差がつく
  5. 無限等比級数必須
  6. 部分和を求めてから極限(部分分数分解)必須
  7. 級数のかっこの付け外し・項の並べ替え不要
  8. 関数の極限:0/0 と x→-∞必須
  9. 極限値から係数を決める差がつく
  10. limₓ→₀(sin x)/x=1必須
  11. e に関する極限必須
  12. 片側極限と「極限が存在しない」差がつく
  13. 関数の連続性差がつく
  14. 中間値の定理差がつく
  15. ε-N 論法による極限の定義不要

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