高校数学 公式・解法ノート
必須

分散 V(X) と標準偏差 \sigma(X)

着眼点計算は「2乗の平均 − 平均の2乗」で。定義式(偏差の2乗の平均)は値が整数のとき以外は遠回り。

V(X)=E\big((X-m)^2\big)=E(X^2)-\{E(X)\}^2\sigma(X)=\sqrt{V(X)}
例題
1
1個のさいころを投げ、出た目を3で割った余りを X とする(X=0,1,2 がそれぞれ確率 \frac13)。V(X) と \sigma(X) を求めよ。
解答
E(X)=1。E(X^2)=0^2\cdot\frac13+1^2\cdot\frac13+2^2\cdot\frac13=\frac53V(X)=\frac53-1^2=\frac23,\quad \sigma(X)=\sqrt{\frac23}=\frac{\sqrt6}{3}
2
赤玉3個・白玉2個から2個同時に取り出したときの赤玉の個数 X(P(X=0)=\frac1{10},\ P(X=1)=\frac6{10},\ P(X=2)=\frac3{10})の分散と標準偏差を求めよ。
解答
E(X)=\frac65。E(X^2)=0\cdot\frac1{10}+1\cdot\frac6{10}+4\cdot\frac3{10}=\frac{18}{10}=\frac95V(X)=\frac95-\left(\frac65\right)^2=\frac{45}{25}-\frac{36}{25}=\frac{9}{25},\quad \sigma(X)=\frac35
注意\{E(X)\}^2 と E(X^2) の取り違え。分散が負になったら必ずどこかが間違っている。
確認問題
1
X が 1,\,3 をそれぞれ確率 \frac12 でとるとき、V(X) は?
答え
E(X)=2,\ E(X^2)=5 より V(X)=5-4=1。

「統計的な推測」の項目

  1. 確率分布と期待値 E(X)必須
  2. 分散 V(X) と標準偏差 σ(X)必須
  3. aX+b の期待値・分散必須
  4. 和の期待値・独立な確率変数の分散差がつく
  5. 二項分布 B(n, p)必須
  6. 正規分布と標準化(正規分布表の引き方)必須
  7. 二項分布の正規分布による近似必須
  8. 標本平均の分布必須
  9. 母平均の推定(信頼度95%)差がつく
  10. 仮説検定(二項分布の正規近似・両側検定)差がつく
  11. 母比率の推定・検定不要
  12. 連続型確率変数と確率密度関数不要
  13. 大数の法則不要

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