高校数学 公式・解法ノート
差がつく

和の期待値・独立な確率変数の分散

着眼点和の期待値はいつでも足せる。分散を足せるのは「独立」のときだけ。

E(X+Y)=E(X)+E(Y)\quad(\text{常に成り立つ})

X,\,Y が独立なら

E(XY)=E(X)E(Y),\quad V(X+Y)=V(X)+V(Y)

aX+bY なら E=aE(X)+bE(Y)、独立のとき V=a^2V(X)+b^2V(Y)。

例題
1
1個のさいころの目 X について E(X)=\frac72,\ V(X)=\frac{35}{12} である。2個のさいころの目の和 S の期待値と分散を求めよ。
解答
2個の目 X_1,\,X_2 は独立。E(S)=\frac72+\frac72=7,\quad V(S)=\frac{35}{12}+\frac{35}{12}=\frac{35}{6}
2
独立な X,\,Y について E(X)=2,\ V(X)=1,\ E(Y)=-1,\ V(Y)=3。W=3X-2Y の期待値と分散、および E(XY) を求めよ。
解答
E(W)=3\cdot2-2\cdot(-1)=8V(W)=9\cdot1+4\cdot3=21(-2Y の分散は (-2)^2V(Y) なので足し算になる)E(XY)=2\cdot(-1)=-2
注意V(X-Y)=V(X)-V(Y) は誤り。独立なら V(X-Y)=V(X)+V(Y)。

「統計的な推測」の項目

  1. 確率分布と期待値 E(X)必須
  2. 分散 V(X) と標準偏差 σ(X)必須
  3. aX+b の期待値・分散必須
  4. 和の期待値・独立な確率変数の分散差がつく
  5. 二項分布 B(n, p)必須
  6. 正規分布と標準化(正規分布表の引き方)必須
  7. 二項分布の正規分布による近似必須
  8. 標本平均の分布必須
  9. 母平均の推定(信頼度95%)差がつく
  10. 仮説検定(二項分布の正規近似・両側検定)差がつく
  11. 母比率の推定・検定不要
  12. 連続型確率変数と確率密度関数不要
  13. 大数の法則不要

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