受験数学マップ

⑲ 三角関数置換型 a(n+1)=2a(n)²−1

数学B / 漸化式 / 東大での重要度 ★★★★☆

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要点

2cos²θ − 1 = cos 2θ なので、a(n) = cos θ(n) と置けば a(n+1) = 2a(n)² − 1 は θ(n+1) = 2θ(n)、つまり θ(n) = 2ⁿ⁻¹·θ(1) になる。非線形の漸化式が、角度の世界では単なる等比数列。半角 a(n+1) = √((1 + a(n))/2) なら θ が 1/2 ずつ、3倍角 4a³ − 3a なら3倍ずつ。どの公式の形かを見抜くのが全て。

こんなときに使う

手順

  1. 1. 漸化式がどの三角関数の公式(倍角・半角・3倍角・tan の倍角)と同じ形か見抜く
  2. 2. a(1) = cos θ(0 ≦ θ ≦ π)と θ を1つに決める
  3. 3. 帰納法で a(n) = cos(2ⁿ⁻¹θ) を示す(半角なら範囲の確認が必要)
  4. 4. 具体的な値・周期性・極限を答える

例題

a(1) = 1/2、a(n+1) = 2a(n)² − 1 のとき a(n) を求めよ。
解答
  1. a(1) = 1/2 = cos(π/3)
  2. a(n) = cos θ(n) とすると a(n+1) = 2cos²θ(n) − 1 = cos 2θ(n)
  3. よって a(n) = cos(2ⁿ⁻¹·π/3) と帰納法で示せる
  4. 2ⁿ⁻¹π/3 は n≧2 で 2π/3, 4π/3, 8π/3, … で、cos の値は常に −1/2
  5. ∴ a(1) = 1/2、a(n) = −1/2(n≧2)
  6. 検算:a(2) = 2·(1/4) − 1 = −1/2 ○、a(3) = 2·(1/4) − 1 = −1/2 ○

別解・ほかの見方

落とし穴

なぜ大事か

倍角・半角公式と同じ形の漸化式は、cos θ と置くと角度が等比(2倍ずつ)になる

東大での出方

東大は三角関数と漸化式の融合を好む。極限や整数性(cos の値が有理数になる条件)と絡めて出る。

確認問題

発展

2x² − 1 はチェビシェフ多項式 T₂、4x³ − 3x は T₃。T_m(T_n(x)) = T_mn(x) という性質が、この型の漸化式がきれいに解ける理由。

前提になるノード

「漸化式」のノード

解説は自作です。誤りに気づいたら お問い合わせ(/contact/)から教えてください。

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