受験数学マップ

⑪ 指数型 a(n+1)=p·a(n)+rⁿ(rⁿ⁺¹で割る)

数学B / 漸化式 / 東大での重要度 ★★★★☆

アプリで開く →
進み具合を記録できるアプリ版です(ノード単位の直リンクはありません)

要点

rⁿ がじゃまなら、両辺を rⁿ⁺¹ で割って b(n) = a(n)/rⁿ と置くと b(n+1) = (p/r)b(n) + 1/r となり⑩に落ちる。pⁿ⁺¹ で割れば c(n+1) = c(n) + (r/p)ⁿ/p となり③(階差型)に落ちる。どちらで割っても解けるが、p = r のときは割ると b(n+1) = b(n) + 1/r の等差数列になり、答えに n·rⁿ が現れる(共鳴型)。

こんなときに使う

手順

  1. 1. 両辺を rⁿ⁺¹(または pⁿ⁺¹)で割る
  2. 2. b(n) = a(n)/rⁿ と置き、b の漸化式に書き直す
  3. 3. p ≠ r なら⑩、p = r なら等差数列、pⁿ⁺¹ で割ったなら③で解く
  4. 4. a(n) = rⁿ·b(n) に戻す
  5. 5. a(2) で検算する

例題

a(1) = 1、a(n+1) = 2a(n) + 3ⁿ の一般項を求めよ。
解答
  1. 両辺を 3ⁿ⁺¹ で割る:a(n+1)/3ⁿ⁺¹ = (2/3)·a(n)/3ⁿ + 1/3
  2. b(n) = a(n)/3ⁿ とおくと b(n+1) = (2/3)b(n) + 1/3、b(1) = 1/3
  3. α = 1 なので b(n+1) − 1 = (2/3)(b(n) − 1)
  4. b(n) − 1 = (1/3 − 1)(2/3)ⁿ⁻¹ = −(2/3)ⁿ
  5. ∴ a(n) = 3ⁿ·b(n) = 3ⁿ − 2ⁿ
  6. 検算:a(2) = 2 + 3 = 5、9 − 4 = 5 ○
  7. 共鳴型の例:a(1) = 1、a(n+1) = 2a(n) + 2ⁿ なら 2ⁿ⁺¹ で割って b(n+1) = b(n) + 1/2、b(1) = 1/2 より b(n) = n/2、a(n) = n·2ⁿ⁻¹

別解・ほかの見方

落とし穴

なぜ大事か

非同次項が指数のとき、割って⑩か③に落とす。p = r の共鳴型で答えに n が掛かる

東大での出方

確率漸化式で (1/2)ⁿ のような項が残るときによく出る。共鳴型は東大好みの『形が崩れる場合』。

確認問題

発展

一般に a(n+1) = p·a(n) + f(n) の解は『等比部分 C·pⁿ』+『f(n) と同じ形の特殊解』。f が rⁿ なら A·rⁿ、ただし r = p なら n·pⁿ に格上げ。微分方程式と同じ構造。

前提になるノード

このノードを前提にするノード

「漸化式」のノード

解説は自作です。誤りに気づいたら お問い合わせ(/contact/)から教えてください。

ノード一覧 ・ 受験数学マップについて