受験数学マップ

⑯ 連立漸化式(和と差・消去)

数学B / 漸化式 / 東大での重要度 ★★★★★

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要点

a(n+1) = p·a(n) + q·b(n)、b(n+1) = r·a(n) + s·b(n) は、a(n) + k·b(n) が等比数列になるような k を探すのが基本(固有ベクトル探し)。係数が対称なら k = ±1(和と差)でうまくいく。見つからない・面倒なときは、1本目から b(n) = … を作って2本目に代入し、a だけの3項間漸化式(⑮)にする。この消去法はどんな係数でも必ず通る。

こんなときに使う

手順

  1. 1. 和が一定などの保存量(確率なら a + b + c = 1)がないか確認し、あれば1つ消す
  2. 2. 係数が対称なら、和と差を取って2本の等比数列にする
  3. 3. 対称でなければ a(n+1) + k·b(n+1) = t{a(n) + k·b(n)} として k, t を決める(k が2つ出る)
  4. 4. または消去法:1本目を b(n) について解き、2本目に代入して⑮に帰着
  5. 5. a(n), b(n) を求め、n=2 で検算する

例題

a(1) = 1、b(1) = 0、a(n+1) = 2a(n) + b(n)、b(n+1) = a(n) + 2b(n) の一般項を求めよ。
解答
  1. 足すと a(n+1) + b(n+1) = 3{a(n) + b(n)}、初項 1 なので a(n) + b(n) = 3ⁿ⁻¹
  2. 引くと a(n+1) − b(n+1) = a(n) − b(n)、初項 1 なので a(n) − b(n) = 1
  3. ∴ a(n) = (3ⁿ⁻¹ + 1)/2、b(n) = (3ⁿ⁻¹ − 1)/2
  4. 検算:a(2) = 2、b(2) = 1。(3 + 1)/2 = 2、(3 − 1)/2 = 1 ○

別解・ほかの見方

落とし穴

なぜ大事か

確率漸化式で状態が2つ以上あると必ずこの形。足し引きか、1本消して3項間に落とす

東大での出方

東大の確率漸化式の主戦場。状態が2〜3個の連立になり、それを解けるかが問われる。

確認問題

発展

a + k·b が等比になる k を探すことは、行列の固有ベクトルを探すことと同じ。2つの k が実数で出ない(固有値が複素数)とき、数列は回転しながら変化する(三角関数で書ける)。

前提になるノード

このノードを前提にするノード

「漸化式」のノード

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