セッケンと合成洗剤
着眼点セッケン \ce{RCOONa} は弱酸と強塩基の塩なので水溶液は弱塩基性。硬水中では \ce{Ca^2+}・\ce{Mg^2+} と沈殿をつくり泡立たない。合成洗剤はこの弱点がない。
疎水性の炭化水素基 R と親水性の \ce{-COO-} をもつ。水中で R を内側に向けて集まり(ミセル)、油汚れを内側に取り込んで水中に分散させる(乳化作用)。
| セッケン | 合成洗剤(アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムなど) | |
|---|---|---|
| 水溶液の性質 | 弱塩基性 | 中性 |
| 硬水中 | \ce{(RCOO)2Ca} などが沈殿して洗浄力が落ちる | 沈殿しない |
| 酸性の水中 | 脂肪酸が遊離して洗浄力が落ちる | 使える(強酸の塩) |
例題
1
セッケン水にフェノールフタレイン溶液を加えると何色になるか。理由も答えよ。
解答
淡赤色(赤)。\ce{RCOO- + H2O <=> RCOOH + OH-} と加水分解して弱塩基性を示すため。
確認問題
1
セッケン水に塩化カルシウム水溶液を加えるとどうなるか。
答え
白く濁る(脂肪酸カルシウムが沈殿する)。泡立ちが悪くなる。