アルデヒド・ケトンと検出反応(銀鏡・フェーリング・ヨードホルム)
着眼点アルデヒド基 \ce{-CHO} は還元性:銀鏡反応・フェーリング液の還元。\ce{CH3CO-} または \ce{CH3CH(OH)-} をもつとヨードホルム反応。
- ホルムアルデヒド \ce{HCHO}:メタノールの酸化。水溶液がホルマリン。
- アセトアルデヒド \ce{CH3CHO}:エタノールの酸化。
- アセトン \ce{CH3COCH3}:2-プロパノールの酸化、または酢酸カルシウムの乾留 \ce{(CH3COO)2Ca -> CH3COCH3 + CaCO3}。ケトンは還元性を示さない。
| 反応 | 試薬 | 陽性のしるし | 陽性になる構造 |
|---|---|---|---|
| 銀鏡反応 | アンモニア性硝酸銀水溶液 | 銀が析出(鏡) | \ce{-CHO}(ギ酸・ギ酸エステルも) |
| フェーリング液の還元 | フェーリング液(加熱) | 赤色沈殿 \ce{Cu2O} | \ce{-CHO} |
| ヨードホルム反応 | ヨウ素+水酸化ナトリウム水溶液 | 黄色沈殿 \ce{CHI3}(特異臭) | \ce{CH3CO-R}、\ce{CH3CH(OH)-R}(R は H または炭化水素基) |
例題
1
次のうちヨードホルム反応が陽性のものをすべて選べ。メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、アセトン、酢酸
解答
エタノール・2-プロパノール・アセトン。
エタノール \ce{CH3CH2OH} は \ce{CH3CH(OH)-H}、2-プロパノールは \ce{CH3CH(OH)-CH3}、アセトンは \ce{CH3CO-CH3} の形。
酢酸は \ce{CH3CO-OH} で R が OH なので陰性。
エタノール \ce{CH3CH2OH} は \ce{CH3CH(OH)-H}、2-プロパノールは \ce{CH3CH(OH)-CH3}、アセトンは \ce{CH3CO-CH3} の形。
酢酸は \ce{CH3CO-OH} で R が OH なので陰性。
確認問題
1
アセトアルデヒドとアセトンを区別するには?
答え
銀鏡反応(またはフェーリング液)。アセトアルデヒドだけが陽性。ヨードホルム反応はどちらも陽性なので使えない。