高校物理 要点・解法ノート
差がつく

誘電体・金属板の挿入

着眼点誘電体は誘電分極で電場を弱め、容量を比誘電率 \varepsilon_r 倍にする。一部だけ挟む問題は「直列か並列か」に分けて考える。

C = \varepsilon_r\varepsilon_0\frac{S}{d}
  • 厚さ方向に一部挟む(極板と平行に層をつくる)→ 空気の層と誘電体の層の直列。
  • 面積の一部に挟む(横に並ぶ)→ 並列。
  • 厚さ t の金属板を平行に挟む → 金属内は電場0なので、間隔 d-t のコンデンサーと同じ: C = \varepsilon_0 S/(d-t)。
例題
1
真空中で容量 C_0 の平行板コンデンサーの極板間をすべて比誘電率 4.0 の誘電体で満たした。容量はいくらか。
解答
4.0C_0
2
容量 C_0(間隔 d)の極板間に、極板と同じ面積で厚さ \frac d2、比誘電率 3.0 の誘電体を極板と平行に挟んだ。容量を C_0 で表せ。
解答
空気の層: 間隔 \frac d2 なので 2C_0。誘電体の層: 3.0\times2C_0 = 6C_0。直列なのでC = \frac{1}{\frac{1}{2C_0}+\frac{1}{6C_0}} = \frac{6C_0}{4} = 1.5C_0
ポイント誘電体の位置(上寄せ・下寄せ)は直列の容量に影響しない。厚さだけで決まる。
注意比誘電率は1より大きい。誘電体の中の電場は真空のときの \frac1{\varepsilon_r} 倍に弱まる(強まるのではない)。
確認問題
1
間隔 d の極板間に厚さ \frac d3 の金属板を平行に挟むと容量は何倍か。
答え
\frac32 倍(実質の間隔が \frac{2d}{3})

「静電気力・電場・電位・コンデンサー」の項目

  1. クーロンの法則必須
  2. 電場(電界)と点電荷のつくる電場必須
  3. 電気力線とガウスの法則差がつく
  4. 電気双極子のつくる電場・電位不要
  5. 電位・電位差と仕事必須
  6. 一様な電場と荷電粒子の加速必須
  7. 導体の性質・静電誘導・静電遮蔽差がつく
  8. 鏡像法(接地した導体平面と点電荷)不要
  9. 電気容量と平行板コンデンサー必須
  10. コンデンサーの静電エネルギー必須
  11. 極板間にはたらく引力差がつく
  12. コンデンサーの接続と電荷保存必須
  13. 誘電体・金属板の挿入差がつく

高校物理ノートの項目一覧 ・ 着眼点まとめ ・ ノート全体を開く(「理解した」のチェックと進み具合はノートに保存されます)