放射線の性質と単位
着眼点電離作用はα>β>γ、透過力はγ>β>α。単位は「崩壊の数(Bq)」「吸収したエネルギー(Gy)」「人体への影響(Sv)」で区別する。
- ベクレル(Bq): 1秒あたりに崩壊する原子核の数。
- グレイ(Gy): 物質 1\ \mathrm{kg} あたりに吸収されたエネルギー(\mathrm{J/kg})。
- シーベルト(Sv): 放射線の種類や臓器による影響の違いを考慮した、人体への影響の量。
| 放射線 | 正体 | 電荷 | 電離作用 | 透過力 |
|---|---|---|---|---|
| α線 | ヘリウム原子核 | +2e | 強い | 弱い(紙1枚で止まる) |
| β線 | 電子 | -e | 中程度 | 中程度(薄い金属板で止まる) |
| γ線 | 電磁波 | 0 | 弱い | 強い(鉛や厚いコンクリートで弱める) |
例題
1
電場の中を通すと、α線・β線・γ線はそれぞれどう曲がるか。
解答
α線は正なので電場の向きに、β線は負なので逆向きに曲がる。γ線は電荷がないので曲がらない。
注意磁場で曲げるときの向きは電荷の符号とローレンツ力で決める。β線(電子)はα線と逆向きに曲がり、質量が小さいので曲がり方も大きい。
確認問題
1
同じ吸収線量(Gy)でも、放射線の種類によって Sv の値は同じとは限らない。正しいか。
答え
正しい(Sv は種類ごとの生体への影響を考慮する)