反応エンタルピーの種類(何の 1 mol か)
着眼点名前ごとに「何を 1 mol とするか」が決まっている。式を書くときはその物質の係数を1にする。
| 名前 | 基準(1 mol) | 符号 |
|---|---|---|
| 燃焼エンタルピー | 燃える物質 1 mol が完全燃焼 | 常に負 |
| 生成エンタルピー | 化合物 1 mol が単体から生成 | 正も負もある |
| 溶解エンタルピー | 溶質 1 mol が多量の溶媒に溶ける | 正も負もある |
| 中和エンタルピー | 中和で水 1 mol が生じる | 負(強酸と強塩基の希薄水溶液で約 -56\ \mathrm{kJ/mol}) |
| 蒸発・融解エンタルピー | 物質 1 mol の状態変化 | 正(吸熱) |
例題
1
二酸化炭素の生成エンタルピーが -394\ \mathrm{kJ/mol} であることを反応式で表せ。
解答
\ce{C(s) + O2(g) -> CO2(g)}\quad \Delta H = -394\ \mathrm{kJ} これは黒鉛の燃焼エンタルピーとも同じ式になる。
確認問題
1
水酸化ナトリウムと硫酸の中和で、硫酸 1 mol が完全に中和されたときの発熱は中和エンタルピーの何 mol 分か。
答え
2 mol 分(水が 2 mol 生じる)