高校化学 要点・解法ノート
必須

ヘスの法則(式の足し引き)

着眼点ΔH は最初と最後の状態だけで決まる。求めたい式に出てくる物質を、与えられた式から「消したい物質が消えるように」足し引きする。

  1. 求めたい式を書く。
  2. 求めたい式の左辺の物質が左に来るように、各式を何倍・逆向きにするか決める。
  3. 式を足し引きしたのと同じ計算を ΔH にもする。
例題
1
次の燃焼エンタルピーから、メタンの生成エンタルピーを求めよ。
黒鉛 -394、\ce{H2} -286、\ce{CH4} -891(kJ/mol、生じる水は液体)
解答
(1) \ce{C(s) + O2 -> CO2} \Delta H_1 = -394
(2) \ce{H2 + 1/2O2 -> H2O(l)} \Delta H_2 = -286
(3) \ce{CH4 + 2O2 -> CO2 + 2H2O(l)} \Delta H_3 = -891
求める式 \ce{C(s) + 2H2 -> CH4} = (1) + (2)×2 − (3)
\Delta H = -394 + 2 \times (-286) - (-891) = -75 答え -75\ \mathrm{kJ/mol}
確認問題
1
\ce{C(s) + O2 -> CO2} \Delta H=-394、\ce{CO + 1/2O2 -> CO2} \Delta H=-283。\ce{C(s) + 1/2O2 -> CO} の ΔH は。
答え
-111\ \mathrm{kJ}(上の式 − 下の式)

「化学反応とエネルギー」の項目

  1. エンタルピー変化 ΔH の表し方必須
  2. 反応エンタルピーの種類(何の 1 mol か)必須
  3. 発熱量の測定と 1 mol あたりへの換算必須
  4. 温度変化のグラフ(外挿)と溶解+中和差がつく
  5. 状態の違いと ΔH差がつく
  6. ヘスの法則(式の足し引き)必須
  7. 生成・燃焼エンタルピーから一発で求める必須
  8. 結合エネルギーから ΔH必須
  9. エンタルピーの図(エネルギー図)必須
  10. 発熱量から混合物の組成差がつく
  11. 光とエネルギー(光化学反応・化学発光)差がつく
  12. 格子エネルギー(ボルン・ハーバーサイクル)不要
  13. 反応の進む向きとエントロピー不要

高校化学ノートの項目一覧 ・ 着眼点まとめ ・ ノート全体を開く(「理解した」のチェックと進み具合はノートに保存されます)