受験数学マップ

⑥ (等差)×(等比)の和:S−rS

数学B / 数列 / 東大での重要度 ★★★☆☆

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要点

S = Σ(等差)×(等比) に公比 r を掛けると、各項が1つ右にずれる。元の S から引くと、等差部分の『差(公差)』だけが残り、それは等比数列の和になる。つまり『rを掛けてずらす』は、等差部分に階差を取らせる操作。

こんなときに使う

手順

  1. 1. S を項を並べて書く(最初の2〜3項と最後の項)
  2. 2. rS を、1つ右にずらして S の下に書く
  3. 3. S − rS を計算する:真ん中は公差×等比の和、両端に初項と −(最後の項×r) が残る
  4. 4. 等比の和を計算し、(1 − r) で割る
  5. 5. n=1, 2 で検算する

例題

S = Σ[k=1〜n] k·2ᵏ を求めよ。
解答
  1. S = 1·2 + 2·2² + 3·2³ + … + n·2ⁿ
  2. 2S = 1·2² + 2·2³ + … + (n−1)·2ⁿ + n·2ⁿ⁺¹
  3. S − 2S = 2 + 2² + 2³ + … + 2ⁿ − n·2ⁿ⁺¹
  4. −S = (2ⁿ⁺¹ − 2) − n·2ⁿ⁺¹
  5. ∴ S = (n − 1)·2ⁿ⁺¹ + 2
  6. 検算:n=2 で 2 + 8 = 10、1·8 + 2 = 10 ○

別解・ほかの見方

落とし穴

なぜ大事か

Σ k·rᵏ 型は公式がない。ずらして引くことで等比の和に変える、という手の動きが答え

東大での出方

期待値や確率漸化式の解の和で出てくる。数IIIの極限 Σ k·rᵏ(|r|<1)と組み合わさることもある。

確認問題

発展

なぜ r を掛けるのか:Σ a(k)rᵏ で a(k) が d次多項式なら、(1−r)を掛けるたびに a の階差が取られ、d+1回で等比の和だけになる。

前提になるノード

このノードを前提にするノード

「数列」のノード

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