高校物理 要点・解法ノート
差がつく

倒れる条件と滑る条件

着眼点倒れ始める瞬間、床からの垂直抗力と摩擦力は回転の軸になる底面の端に集まる。その端のまわりのモーメントで判定する。

直方体に横から力を加えるとき、「滑る」か「倒れる」かは、それぞれが起こる力の大きさを比べて小さいほうが先に起こる。

例題
1
幅 0.40\ \mathrm{m}、高さ 1.0\ \mathrm{m}、質量 10\ \mathrm{kg} の一様な直方体が粗い水平な床に置いてある。上面の端に水平な力 F を加えて少しずつ大きくする。滑らないとすると、倒れ始めるときの F はいくらか。また、滑るより先に倒れるための静止摩擦係数の条件を求めよ。g=9.8\ \mathrm{m/s^2} とする。
解答
倒れ始める瞬間、床からの力は押される向きの側の下端に集まる。その端のまわりのモーメント: F\times1.0=98\times0.20 より F=19.6\ \mathrm{N}。
滑らないためには F\le\mu\times98 が F=19.6 まで成り立てばよく、\mu\ge0.20。
F=20\ \mathrm{N}、\mu>0.20(で先に倒れる)
注意重力の腕は「重心から回転軸の端までの水平距離」=幅の半分。幅全体を使わない。

「力とつりあい・剛体」の項目

  1. 力の種類と見つけ方必須
  2. フックの法則(ばねの弾性力)必須
  3. ばねの直列・並列つなぎ差がつく
  4. 作用・反作用と「つりあい」の区別必須
  5. 力の分解(斜面の重力)必須
  6. 力のつりあいの式必須
  7. 静止摩擦力と最大静止摩擦力必須
  8. 力のモーメント必須
  9. 剛体のつりあいの2条件必須
  10. 重心の位置差がつく
  11. 倒れる条件と滑る条件差がつく
  12. 平行でない3力のつりあいは1点で交わる差がつく
  13. ラミの定理不要

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