高校化学 要点・解法ノート
必須

銅:イオンの反応と電解精錬

着眼点\ce{Cu^2+} は青色。NaOH で青白色沈殿、アンモニア水を過剰にすると深青色の溶液。加熱すると黒の \ce{CuO}。

  • 銅は塩酸・希硫酸には溶けない。硝酸・熱濃硫酸(酸化力のある酸)には溶ける。
  • 空気中では表面に緑青(ろくしょう)を生じる。
  • 電解精錬:粗銅を陽極、純銅を陰極、硫酸銅(II)水溶液中で電気分解。陽極では Cu と、Cu よりイオン化傾向の大きい不純物(Zn・Fe・Ni)が溶け出す。Cu より小さい Ag・Au は溶けずに陽極の下にたまる(陽極泥)。陰極には Cu だけが析出する。
操作生成物色
\ce{Cu^2+} に NaOH・少量のアンモニア水\ce{Cu(OH)2}青白色沈殿
↑を加熱\ce{CuO}黒色
↑の沈殿にアンモニア水を過剰に\ce{[Cu(NH3)4]^2+}深青色の溶液
\ce{Cu^2+} に \ce{H2S}(酸性でも)\ce{CuS}黒色沈殿
硫酸銅(II)五水和物を加熱\ce{CuSO4}(無水物)青 → 白(水で青に戻る)
例題
1
ファラデー定数 F=9.65\times10^4\ \mathrm{C/mol}、原子量 \ce{Cu}=63.5 とする。電解精錬で陰極に銅が 6.35\ \mathrm{g} 析出した。流れた電気量は何 C か。
解答
\ce{Cu}:\dfrac{6.35}{63.5}=0.100\ \mathrm{mol}。\ce{Cu^2+ + 2e- -> Cu} より電子は 0.200\ \mathrm{mol}。
0.200\times9.65\times10^4= 1.93\times10^4\ \mathrm{C}。
(検算:1.93\times10^4\div9.65\times10^4=0.200、その半分が 0.100\ \mathrm{mol}。一致。)
確認問題
1
電解精錬で陽極泥に含まれる金属を2つ。
答え
銀 Ag と金 Au(Cu よりイオン化傾向が小さい)。

「金属元素」の項目

  1. アルカリ金属(Na・K)と化合物必須
  2. アンモニアソーダ法(ソルベー法)差がつく
  3. アルカリ土類金属(2族):Be・Mg と Ca・Ba の違い必須
  4. 両性金属(Al・Zn・Sn・Pb)必須
  5. アルミニウムの製錬(溶融塩電解)と電気量の計算差がつく
  6. 鉄:Fe²⁺ と Fe³⁺ の見分け方必須
  7. 銅:イオンの反応と電解精錬必須
  8. 銀:酸化銀・ハロゲン化銀・錯イオン差がつく
  9. 陰イオン別の沈殿表必須
  10. 水酸化物の色と「過剰で溶けるか」必須
  11. 錯イオンの名前・形・色差がつく
  12. 陽イオンの系統分離必須
  13. 炎色反応必須
  14. 錯イオンの立体異性(シス・トランス)不要

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