高校化学 要点・解法ノート
差がつく

アルミニウムの製錬(溶融塩電解)と電気量の計算

着眼点Al はイオン化傾向が大きく水溶液の電気分解では得られない。氷晶石に溶かしたアルミナを溶融塩電解する。計算は「\ce{Al^3+ + 3e- -> Al}」の係数3が全て。

  1. ボーキサイトを NaOH で処理して精製し、酸化アルミニウム(アルミナ)\ce{Al2O3} をつくる。
  2. 融解した氷晶石 \ce{Na3AlF6} にアルミナを溶かして(融点を下げる)、炭素電極で電気分解する。
\text{陰極:}\ce{Al^3+ + 3e- -> Al}

陽極では炭素電極が酸化物イオンと反応して \ce{CO}・\ce{CO2} になり、電極が消耗する。

例題
1
ファラデー定数を F=9.65\times10^4\ \mathrm{C/mol}、原子量を \ce{Al}=27 とする。アルミニウム 9.0\ \mathrm{kg} を得るのに必要な電気量は何 C か。また 1.0\times10^4\ \mathrm{A} で電解すると何秒かかるか。
解答
\ce{Al}:\dfrac{9.0\times10^3}{27}=\dfrac{1}{3}\times10^3\ \mathrm{mol}。
電子はその3倍で 1.0\times10^3\ \mathrm{mol}。
電気量 1.0\times10^3\times9.65\times10^4= 9.65\times10^7\ \mathrm{C}(有効数字2桁なら 9.7\times10^7\ \mathrm{C})。
時間 \dfrac{9.65\times10^7}{1.0\times10^4}=9.65\times10^3\ \mathrm{s}、約 9.7\times10^3\ \mathrm{s}(約2.7時間)。
(検算:1.0\times10^4\times9.65\times10^3=9.65\times10^7。一致。)
確認問題
1
氷晶石を使う目的は?
答え
アルミナ(融点が非常に高い)を溶かして、より低い温度で融解状態にするため。

「金属元素」の項目

  1. アルカリ金属(Na・K)と化合物必須
  2. アンモニアソーダ法(ソルベー法)差がつく
  3. アルカリ土類金属(2族):Be・Mg と Ca・Ba の違い必須
  4. 両性金属(Al・Zn・Sn・Pb)必須
  5. アルミニウムの製錬(溶融塩電解)と電気量の計算差がつく
  6. 鉄:Fe²⁺ と Fe³⁺ の見分け方必須
  7. 銅:イオンの反応と電解精錬必須
  8. 銀:酸化銀・ハロゲン化銀・錯イオン差がつく
  9. 陰イオン別の沈殿表必須
  10. 水酸化物の色と「過剰で溶けるか」必須
  11. 錯イオンの名前・形・色差がつく
  12. 陽イオンの系統分離必須
  13. 炎色反応必須
  14. 錯イオンの立体異性(シス・トランス)不要

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