高校化学 要点・解法ノート
差がつく

銀:酸化銀・ハロゲン化銀・錯イオン

着眼点\ce{Ag+} に NaOH を加えると水酸化物ではなく酸化銀 \ce{Ag2O}(褐色)。アンモニア水過剰で無色の \ce{[Ag(NH3)2]+}。

\ce{AgCl + 2NH3 -> [Ag(NH3)2]+ + Cl-} \ce{AgBr + 2Na2S2O3 -> Na3[Ag(S2O3)2] + NaBr}

銀は硝酸に溶ける:\ce{3Ag + 4HNO3 -> 3AgNO3 + 2H2O + NO ^}(希硝酸)

化合物色アンモニア水過剰その他
\ce{Ag2O}褐色沈殿溶ける\ce{2Ag+ + 2OH- -> Ag2O + H2O}
\ce{AgCl}白色沈殿溶ける光で分解して黒ずむ
\ce{AgBr}淡黄色沈殿—チオ硫酸ナトリウム水溶液に溶ける
\ce{AgI}黄色沈殿溶けない
\ce{Ag2CrO4}赤褐色沈殿クロム酸イオンの検出
\ce{Ag2S}黒色沈殿
左から AgCl(白)、AgBr(淡黄)、AgI(黄)の沈殿
左から AgCl(白)、AgBr(淡黄)、AgI(黄)の沈殿
例題
1
硝酸銀水溶液にアンモニア水を少しずつ加えると褐色沈殿が生じ、さらに加えると無色透明になった。それぞれの変化を化学式で答えよ。
解答
褐色沈殿は \ce{Ag2O}。過剰のアンモニア水で \ce{[Ag(NH3)2]+}(ジアンミン銀(I)イオン、無色・直線形)になって溶ける。この溶液が銀鏡反応に使うアンモニア性硝酸銀水溶液。
確認問題
1
\ce{AgCl} と \ce{AgI} の沈殿を区別するには?
答え
アンモニア水を加える。\ce{AgCl} は溶け、\ce{AgI} は溶けない(色でも白と黄で区別できる)。

「金属元素」の項目

  1. アルカリ金属(Na・K)と化合物必須
  2. アンモニアソーダ法(ソルベー法)差がつく
  3. アルカリ土類金属(2族):Be・Mg と Ca・Ba の違い必須
  4. 両性金属(Al・Zn・Sn・Pb)必須
  5. アルミニウムの製錬(溶融塩電解)と電気量の計算差がつく
  6. 鉄:Fe²⁺ と Fe³⁺ の見分け方必須
  7. 銅:イオンの反応と電解精錬必須
  8. 銀:酸化銀・ハロゲン化銀・錯イオン差がつく
  9. 陰イオン別の沈殿表必須
  10. 水酸化物の色と「過剰で溶けるか」必須
  11. 錯イオンの名前・形・色差がつく
  12. 陽イオンの系統分離必須
  13. 炎色反応必須
  14. 錯イオンの立体異性(シス・トランス)不要

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