受験数学マップ

極限の3種の神器(はさみうち・区分求積・漸化式評価)

東大レイヤー / メタ技能 / 東大での重要度 ★★★★★

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要点

既知の公式に当てはまらない極限の答案は、ほぼ全て「はさみうち」「区分求積」「漸化式評価(I_nとI_{n+1}の関係から評価する)」のどれかに帰着する。大切なのは3つの公式を覚えることではなく、目の前の式を見て『どれを最初に試すか』を1秒で判断する目利き力。この判断力そのものが、東大の評価問題(積分と不等式・数列の極限)で差がつく部分。

こんなときに使う

手順

  1. 1. 式の形を観察する:不等式が作れるか/Σ(1/n)f(k/n)の形に整形できるか/I_nの漸化式が作れるか
  2. 2. 該当する型で評価式・変形を作る
  3. 3. n→∞の極限を取り、両端(または評価した値)が一致することを確認する
  4. 4. 型が複数組み合わさる問題(区分求積で挟んではさみうち、など)もあることを意識する

例題

I_n = ∫[0→1] xⁿ/(1+x) dx とするとき、lim[n→∞] I_n を求めよ。
解答
  1. 0≦x≦1で0≦xⁿ/(1+x)≦xⁿなので、0≦I_n≦∫[0→1]xⁿdx=1/(n+1)。
  2. n→∞で1/(n+1)→0なので、はさみうちよりI_n→0。
  3. (この問題は漸化式でI_nとI_{n-1}の関係を作る解法もあるが、はさみうちが最速)

別解・ほかの見方

落とし穴

なぜ大事か

『公式に当てはまらない極限』の答案はほぼ全てこの3つのどれかに帰着する。どれを最初に試すかの判断力が得点力そのもの

東大での出方

東大の数III最難問帯(数学の掌握が体系化したことで有名なテーマ)。単独でも出るが、たいていの年で「評価と極限の融合」(「【東大型】評価と極限の融合」)の中核として組み合わさって出る。

確認問題

発展

log を取ってから区分求積に持ち込む変形(積の極限)や、はさみうちの評価式を自分で微分を使って作る(既存の不等式が使えない場合)も、この3種の神器の応用形として押さえておく。

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