高校物理 要点・解法ノート
必須

水圧と浮力

着眼点浮力の大きさは「押しのけた液体の重さ」。物体の質量ではなく、液体中にある部分の体積で決まる。

p=p_0+\rho gh,\qquad F=\rho Vg

導出の一言: 液体中の物体の上面と下面にかかる圧力の差が \rho g h。これに面積 S を掛けると \rho g(hS)=\rho Vg。

\rho は液体の密度、V は液体中にある部分の体積。

例題
1
体積 2.0\times10^{-3}\ \mathrm{m^3}、質量 5.0\ \mathrm{kg} の物体を糸でつるし、全体を水中に沈めて静止させた。浮力と糸の張力を求めよ。水の密度 1.0\times10^3\ \mathrm{kg/m^3}、g=9.8\ \mathrm{m/s^2} とする。
解答
浮力 1.0\times10^3\times2.0\times10^{-3}\times9.8=19.6\ \mathrm{N}
つりあい: T+19.6=5.0\times9.8=49 より T=29.4
浮力 20\ \mathrm{N}、張力 29\ \mathrm{N}
2
密度 0.60\times10^3\ \mathrm{kg/m^3} の木片が水に浮いている。木片の体積のうち水面下にある割合を求めよ。水の密度 1.0\times10^3\ \mathrm{kg/m^3} とする。
解答
木片の体積 V、水面下の体積 V' とする。つりあい: 1.0\times10^3\,V'g=0.60\times10^3\,Vg
\dfrac{V'}{V}=0.60
60\ \%(密度の比がそのまま沈む割合になる)
注意浮力の V に物体全体の体積を入れるのは、全部沈んでいるときだけ。浮いている物体は水面下の部分だけ。
確認問題
1
水深 10\ \mathrm{m} での圧力は。大気圧 1.0\times10^5\ \mathrm{Pa}、水の密度 1.0\times10^3\ \mathrm{kg/m^3}、g=9.8\ \mathrm{m/s^2}。
答え
1.0\times10^5+1.0\times10^3\times9.8\times10=1.98\times10^5 より 2.0\times10^5\ \mathrm{Pa}

「運動方程式」の項目

  1. 運動の法則と運動方程式の手順必須
  2. なめらかな斜面上の運動必須
  3. 動摩擦力がはたらく運動必須
  4. 糸でつながれた2物体必須
  5. 接触して押し合う2物体必須
  6. 水圧と浮力必須
  7. 重ねた2物体(一緒に動くか、滑るか)差がつく
  8. エレベーター内の体重計(地上から見る)差がつく
  9. 動滑車(加速度の関係を先に決める)差がつく
  10. 斜面台も動く場合の運動方程式不要

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