理三の合格ライン(数学 6問中4完+α / 目安80〜100点)
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要点
東大理系数学は6問150分、120点満点。ここで持つべき目標は満点ではない。理三合格者でも全問完答は稀で、実際には4完+部分点、おおむね100点前後を取りにいくのが現実的な戦い方になる。この目標設定を誤ると、『全範囲を均一に完璧にしないと』という終わりのない状態から抜け出せなくなる。やるべきことは全部やることではなく、確実に取れる問題を落とさないことと、差がつく最上位テーマに手を伸ばせる状態を作ることの2つである。
こんなときに使う
- 『全部やらないと不安』という状態 → 目標設定を見直す合図
- 数学が易しい年は差がつかない → 落とさないことが全て
- 数学が難しい年に差がつく → 評価・体積・論証の最上位技術が効く
- 苦手分野をゼロにするより、得意分野を確実にするほうが期待値が高い
- 直前期に新しい分野に手を出したくなる → やらない
手順
- 1. 目標を『6完』ではなく『4完+部分点』に設定する
- 2. 確実に取れる標準問題を、絶対に落とさない状態にする(計算と記述の精度)
- 3. 差がつくテーマ(評価と極限、立体の体積、整数の論証、確率の状態設計)に手を伸ばす
- 4. 出題頻度の低い分野(データの分析、統計的推測、n進法)は割り切って捨てる
- 5. 直前期は新規ではなく、既習の精度を上げることに時間を使う
例題
配点から逆算して、どこで点を取るかを設計する。
解答
- 【前提】6問 × 20点 = 120点満点(配点は公表されていないので、均等と仮定した目安)
- 【4完+部分点の内訳イメージ】
- 完答4問 80点
- 部分点2問(各10点程度) 20点
- 合計 約100点
- 【この点を取るために必要なこと】
- 1. 標準問題を確実に完答する
- → 計算ミスをしない、場合分けを漏らさない、記述で減点されない
- → ここは知識ではなく精度の問題。メタ技能の項目が効く
- 2. 難問で部分点を拾う
- → (1) を取る、方針だけでも書く
- → 白紙で出さない習慣
- 3. 差がつくテーマに手が届く状態にしておく
- → 評価と極限、立体の体積、整数の論証、確率の状態設計
- → この4つは東大が繰り返し出すので、投資効率が高い
- 【やらなくてよいこと】
- ・データの分析、統計的推測(二次では実質出ない)
- ・n進法などの低頻度テーマに時間をかけること
- ・全分野を均一の深さまで仕上げること
- 【注意】ここに書いた点数はあくまで目安。
- 配点は非公表で、合格最低点も年によって大きく動く。
- 数値そのものより、『満点を狙わない』『落とさないことを優先する』という
- 設計の考え方を持ち帰ってほしい。
別解・ほかの見方
- 得意科目で稼ぐ戦略(数学を80点に抑え、理科や英語で補う)
- 数学を武器にする戦略(100点超を狙い、他科目の変動を吸収する)
- どちらを選ぶかは、他科目の状況で決まる。数学だけで決めない
落とし穴
- 満点を目標にして、全範囲を均一に固めようとし時間切れになる
- 苦手分野をゼロにすることに時間を使いすぎる
- 難問ばかり練習して、標準問題の精度が落ちる
- 直前期に新しい参考書に手を出す
- 1回の模試の結果で戦略を変える(模試の判定は分散が大きい)
- 満点を狙って全範囲を均一に固めようとし、時間切れになる
なぜ大事か
全問完答は不要。標準3問を落とさず、難問1問に手を伸ばせる状態が目標
東大での出方
これは解法ではなく、戦略の項目。過去問を解くたびに『この年なら何点取れたか』『どこを落としたか』を記録し、目標との差を確認する。差が『難問が解けないから』なのか『標準問題を落としているから』なのかで、次にやることが変わる。
確認問題
- 過去問1年分を解き、実際に何完できたかを数えよ
- 落とした点が「難問」由来か「計算ミス・記述」由来かに分類せよ
- 後者が多いなら、新しい分野より精度の訓練に時間を回すべきである
発展
他科目との配分。数学に投じる時間の限界効用が、理科や英語に投じた場合を下回っていないかを定期的に見直す。数学の点数を10点上げるコストと、他科目で10点上げるコストを比べる視点を持つこと。
前提になるノード
「到達点」のノード
- 理三の合格ライン(数学 6問中4完+α / 目安80〜100点)
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