受験数学マップ

軌跡(動点の条件を式にする)

数学II / 図形と方程式 / 東大での重要度 ★★★★☆

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要点

軌跡は方程式を出す問題ではなく、点の集合を過不足なく決める問題。図のように、動点Qの軌跡から中点Pの軌跡を求める典型例では、消去後に残る存在条件(実数条件・退化点)を書き忘れないこと。

こんなときに使う

手順

  1. 1. 軌跡上の点を (x, y) と置く(動点と定点で文字を必ず分ける)
  2. 2. 条件に出てくる他の動点を s, t などで置く
  3. 3. 与えられた条件をすべて式に翻訳する
  4. 4. s, t を消去して x, y の関係式を作る
  5. 5. 消去した文字が実数として存在する条件を、x, y の条件として残す
  6. 6. 除外点を調べる(分母が0、2点が一致する、図形が退化する場合)
  7. 7. 十分性を確認する(求めた図形上の点がすべて条件を満たすか)

例題

円 x² + y² = 4 上を点Qが動くとき、定点 A(6, 0) と Q を結ぶ線分 AQ を 1:2 に内分する点Pの軌跡を求めよ。
解答
  1. Q の座標を (s, t) とおくと、Q は円上にあるので s² + t² = 4 …①
  2. P は線分 AQ を 1:2 に内分するので、内分点の公式より
  3. P = ( (2·6 + 1·s)/3 , (2·0 + 1·t)/3 ) = ( (12 + s)/3 , t/3 )
  4. P の座標を (x, y) とおくと
  5. x = (12 + s)/3  より  s = 3x - 12
  6. y = t/3     より  t = 3y
  7. これを①に代入して
  8. (3x - 12)² + (3y)² = 4
  9. 9(x - 4)² + 9y² = 4
  10. (x - 4)² + y² = 4/9
  11. ∴ 中心 (4, 0)、半径 2/3 の円
  12. 【十分性】逆に、この円上の任意の点 (x, y) に対して s = 3x-12, t = 3y と定めれば
  13. ①を満たす点 Q が存在し、P はその内分点になる。よって除外点はない。
  14. 検算:Q が (2, 0) のとき P = ((12+2)/3, 0) = (14/3, 0)。
  15. 中心 (4,0) からの距離は |14/3 - 4| = 2/3 ○

別解・ほかの見方

落とし穴

なぜ大事か

「パラメータを消去し、同時に実数条件を残す」という東大頻出の操作の原型

東大での出方

軌跡が単独で大問になることは少なく、通過領域や面積計算の前段として出る。軌跡を求めさせたあとに、その曲線で囲まれた図形の面積を出させる、あるいは軌跡の存在範囲を問う構成が定番。つまりここでの除外点の扱いが、後半の答えに直結する。

確認問題

発展

軌跡が『求めた方程式の一部だけ』になる場合。存在条件によって範囲が制限されるケースを意識すると、通過領域の問題に自然に接続する。

前提になるノード

このノードを前提にするノード

「図形と方程式」のノード

解説は自作です。誤りに気づいたら お問い合わせ(/contact/)から教えてください。

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