受験英語 完全攻略ノート

← 構文ライブラリ / 16項目

語順・特殊な構造

英文の語順が「いつもの形」と違うとき、何が起きているかを見抜く。倒置・省略・挿入・同格が読めれば、長い文も骨組みが取れる。

主語・目的語をつかむ

必須

主語が長い(節が主語になる)

着眼点動詞の直前までが、主語のかたまり。

What matters most in reading is knowing where the sentence ends.

読解でいちばん大切なのは、文がどこで終わるかを知ることだ。

ポイント:What / How / That などで始まる節が文頭に来たら、その節が丸ごと主語。節の終わりは、次に来る動詞(is)の直前。

必須

挿入で主語と動詞が離れている

着眼点コンマ2つ・ダッシュ2本・カッコではさまれた部分を外す。

The results, as the authors admit, are still uncertain.

その結果は、著者たちも認めているように、まだ確かではない。

ポイント:はさまれた部分を外してS+V を先に確定。挿入の内容は、あとから足す。

必須

形式目的語 it(find / make it 〜 to do)

着眼点find / make / think / consider の直後に it +形容詞・名詞が来たら、it は後ろの to 不定詞・that 節の代わり。

I found it difficult to answer the question quickly.

その質問にすばやく答えるのは難しいとわかった。

Modern technology makes it possible for us to work from home.

現代の技術のおかげで、私たちは在宅で働くことができる。

ポイント:it は訳さなくてよい。「to 以下(真の目的語)が C だと思う/わかる」と、後ろから訳す。SVOC の O が it、C が形容詞・名詞。

必須

疑問詞+to 不定詞と、間接疑問の語順

着眼点what / where / how / when + to do は「〜すべきか」。疑問詞の後ろが S V の語順なら間接疑問。

I don't know what to do next.

次に何をすべきかわからない。

Tell me where he lives.

彼がどこに住んでいるか教えて。

ポイント:間接疑問は疑問詞+S+V の語順(疑問文の語順にならない)。全体で名詞節として、動詞の目的語などになる。

注意:× Tell me where does he live. は誤り。Do you know where he lives? のように、文全体が疑問文でも、間接疑問の部分は S V の語順。

必須

同格(名詞を言い換える・説明する)

着眼点名詞のあとに、その名詞と「イコール」の関係の語句が来ていないか。
形例訳
名詞+that 節the fact that he left彼が去ったという事実
名詞+of +動名詞the habit of getting up early早起きの習慣
名詞, 名詞,Tokyo, the capital of Japan,日本の首都である東京
名詞+: / ―one goal: to win1つの目標、つまり勝つこと
the city of 〜the city of Kyoto京都という都市

ポイント:同格の that 節が続く名詞は決まっている:fact, idea, belief, news, rumor, hope, possibility, evidence, claim など。that の後ろが完全な文なら同格。

倒置(V が S の前に出る)

差がつく

否定語が文頭に出る倒置

着眼点文頭に Never / Hardly / Scarcely / Rarely / Seldom / Little / Not only / No sooner / Nowhere。

Never have I seen such a beautiful sunset.

こんなに美しい夕焼けは見たことがない。

Not only did she pass the exam, but she also got the top score.

彼女は試験に合格しただけでなく、最高点も取った。

Little did he know that his life was about to change.

彼は、自分の人生がまもなく変わるとは夢にも思わなかった。

ポイント:倒置=疑問文の語順(助動詞/be + S + 動詞)。訳は普通の語順に戻して、否定語の意味を強める。

注意:Not only A but also B では、倒置するのはNot only が文頭に来た側の節だけ。but also 以下は普通の語順。

差がつく

Only +副詞(句・節)が文頭の倒置

着眼点文頭の Only + 副詞(句・節)のあとが、疑問文の語順になる。

Only when I moved abroad did I realize how much I depended on my family.

海外に引っ越して初めて、私はいかに家族に頼っていたかに気づいた。

Only in this way can we solve the problem.

この方法でしか、私たちはその問題を解決できない。

ポイント:「〜して初めて…」「〜でしか…ない」と訳す。only の後ろの副詞(句・節)が、倒置の合図。

注意:Only + 主語のときは倒置しない:Only Tom knew the answer.(トムだけが答えを知っていた)。

必須

So do I / Neither do I(Sもそうだ)

着眼点会話文やその一部に、So + 助動詞 + S/Neither + 助動詞 + S。

“I like coffee.” “So do I.”

「コーヒーが好きだ」「私もそうだ」

“I can't swim.” “Neither can I.”

「泳げない」「私もだ」

ポイント:肯定なら So +助動詞+S、否定なら Neither / Nor +助動詞+S。助動詞は前の文の動詞に合わせる(like → do、can't → can)。

注意:So I do.(語順は S V)は「本当にそうだ」と、相手の発言を確認する別の意味。

差がつく

補語・場所を表す語句の倒置

着眼点文頭に補語や場所・方向の副詞(句)があり、動詞が主語の前にある。

Here comes the bus.

ほら、バスが来た。

Happy are those who can find joy in small things.

小さなことに喜びを見いだせる人は幸せだ。

On the hill stands an old church.

丘の上に古い教会が建っている。

ポイント:主語は動詞のあとにある。動詞の形は、後ろの主語に合わせる(stands ← an old church)。

注意:主語が代名詞のときは倒置しない:Here it comes.

差がつく

譲歩の倒置(形容詞・名詞・副詞・動詞+as+S+V)

着眼点形容詞・名詞・副詞・動詞の原形が as / though の前に出ている形。

Young as he was, he led the team.

彼は若かったけれども、チームを率いた。

Try as he might, he could not open the door.

どんなに頑張っても、彼はドアを開けられなかった。

ポイント:「〜だけれども」と訳す。本来の語順は Although he was young。名詞のときは冠詞が消える(Child as he was, 〜)。

強調・省略・慣用

必須

強調構文(It is A that 〜)

着眼点It is + 強調したい語句 + that + 欠けた文。強調された語句を元の位置に戻せるか。

It was the teacher that solved the problem.

その問題を解いたのは、先生だった。

It is in the morning that I study best.

私がいちばんよく勉強するのは、朝だ。

It was because of the rain that the game was canceled.

試合が中止になったのは、雨のためだった。

ポイント:強調された語句を、that 以下の文の元の位置に戻すと、完全な文になるのが強調構文(The teacher solved the problem.)。強調できるのは、主語・目的語・副詞(句・節)。「〜なのは…だ」と訳す。

注意:形式主語の It is 形容詞 that S V(It is true that he left.)は、that 以下がそれだけで完全な文で、戻す語句がない。It is not until ... that 〜 も強調構文の形。

差がつく

強調の do・very・再帰代名詞

着眼点動詞の前の do / does / did、名詞の前の the very、名詞の直後または文末の -self。

He did say so.

彼は確かにそう言った。

This is the very book I was looking for.

これこそ私が探していた本だ。

She did it herself.

彼女は自分でそれをやった。

ポイント:肯定文の do + 原形は「確かに〜」。後ろの動詞は原形で、時制は do に出る。-self を取っても文は成り立つ。

差がつく

修辞疑問文(疑問文の形で、反対の意味を言う)

着眼点答えを求めていない疑問文。Who knows 〜? / What is the use of 〜?

Who knows what will happen tomorrow?

明日何が起こるか、だれにもわからない。

What is the use of worrying?

心配して何になるだろうか(何にもならない)。

ポイント:Who knows 〜? = Nobody knows 〜。「〜だろうか、いや〜ない」と、否定の断定に読む。Who can ... ? も同じ。

差がつく

what を使う慣用表現

着眼点what が、疑問詞・関係詞の意味ではなく、決まり文句として出てくる。
表現意味例
what is called / what we callいわゆるHe is what is called a bookworm.
what is more / what is worseその上/さらに悪いことにWhat is worse, it began to rain.
what S is / what S wasSの人柄(現在・過去の姿)She is not what she was ten years ago.
what S hasSの財産You should not judge people by what they have.
what with A and (what with) BAやBのせいでWhat with the rain and the cold, I stayed home.
A is to B what C is to DAのBに対する関係は、CのDに対する関係と同じReading is to the mind what food is to the body.

ポイント:表全体を「かたまり」として覚える。最後の型は、読書:精神=食べ物:体のように、比率の関係で訳す。

差がつく

共通する語句の省略

着眼点前と同じ語句(動詞など)が、後ろでは省かれている。

Some people prefer tea, while others (prefer) coffee.

紅茶が好きな人もいれば、コーヒーが好きな人もいる。

Tom likes tennis, and Mary (likes) golf.

トムはテニスが好きで、メアリーはゴルフが好きだ。

ポイント:コンマで区切られて動詞がない側は、前の動詞を補って読む。and / but / while のあとに多い。

ここまで不要

文語的な倒置(Such is life / So great was 〜)

着眼点Such is life./So great was his surprise that 〜. など、格式のある文章で使われる倒置。

線引き:出題は少ない。出会ったら、「Such is 〜=それは〜だ」「So 形容詞 was S that 〜=Sはとても〜だったので…」と、通常の語順に戻して読めれば十分。

確認問題

クリックすると答えが開く。答えを見る前に、頭の中で答えを決めてから開く。

次の文を訳しなさい。
Rarely do we see such honesty these days.

最近、これほどの正直さはめったに見られない。

否定語 Rarely が文頭に出て、do we see と倒置している。

( )に入る語を答えなさい。
“I don't like fish.” “(   ) do I.”

Neither(または Nor)

否定文への「私もだ」は Neither + 助動詞 + S。前の文の動詞が like なので、助動詞は do。

次の文を訳しなさい。
Only by working together can we solve this problem.

協力することによってのみ、私たちはこの問題を解決できる。

Only + 副詞句が文頭で、can we solve と倒置している。

it の中身を答えなさい。
She made it clear that she would not attend.

that she would not attend

形式目的語の it。「彼女は出席しないことを明らかにした」。

強調構文か形式主語か答えなさい。
It was in 1990 that the company was founded.

強調構文

in 1990 を元の位置に戻すと、The company was founded in 1990. と完全な文になる。「その会社が設立されたのは1990年だ」。