文法リファレンス
文法書の全部は要らない。長文を読む・設問を解くときに、実際に効く文法だけを、用法の一覧と見抜き方で整理した。
動詞の形
着眼点過去の出来事が「今」につながっているか。
| 用法 | 意味 | 目印になる語 | 例 |
| 完了 | (もう)〜した | just, already, yet | I have just finished it. |
| 結果 | 〜してしまった(今もその状態) | — | She has lost her key. |
| 経験 | 〜したことがある | ever, never, before, twice | I have never seen it. |
| 継続 | ずっと〜している | for, since, how long | I have lived here for ten years. |
注意:yesterday / ago / when など、はっきり過去を示す語とは一緒に使えない。
差がつく助動詞 + have + 過去分詞(過去についての推量・後悔)
着眼点助動詞の後ろに have p.p. が来たら、「過去のこと」を言っている。
| 形 | 意味 |
| must have p.p. | 〜したにちがいない |
| may / might have p.p. | 〜したかもしれない |
| cannot have p.p. | 〜したはずがない |
| should have p.p. | 〜すべきだったのに(しなかった) |
| need not have p.p. | 〜する必要はなかったのに(してしまった) |
He should have checked the answers again.
彼は答えをもう一度見直すべきだったのに。
着眼点主語は「〜される側」。動作をした人は by 〜 に回る(省略も多い)。
- 助動詞と一緒:can be solved(解決されうる)
- 完了形:has been shown(示されてきた)
- 進行形:is being built(建設中だ)
- 群動詞:is looked at / is taken care of(前置詞を落とさない)
It has been shown that sleep improves memory.
睡眠が記憶を高めることが示されている。
読み方:受動態は「誰が」が書かれないことが多い。一般の人々・研究者などを補って訳すと自然になる。
必須分詞の形容詞的用法(-ing と p.p. の使い分け)
着眼点修飾される名詞と、分詞の関係が「する側」か「される側」か。
| 形 | 関係 | 例 |
| 現在分詞(-ing) | 「〜している」(能動・進行) | a sleeping baby(眠っている赤ちゃん) |
| 過去分詞(p.p.) | 「〜された」(受動・完了) | a broken window(割られた窓) |
The boy standing there is my brother. / The book written by him is popular.
そこに立っている少年は私の弟だ。/ 彼が書いた本は人気がある。
ポイント:分詞に語句がつくと、名詞の後ろから修飾する(後置修飾)。関係詞+be を省略した形と考えると、意味がとりやすい。
不定詞・動名詞
着眼点to 不定詞が、文の中で「名詞」「形容詞」「副詞」のどれの役をしているか。
| 用法 | 意味 | 見抜き方 | 例 |
| 名詞的 | 〜すること | S・O・C になる | To read fast is useful. |
| 形容詞的 | 〜するための/〜すべき | 名詞の後ろにつく | I have a report to write. |
| 副詞的 | 目的(〜するために)/原因・結果・判断の根拠 | 動詞・形容詞・文全体を修飾 | He studied hard to pass the exam. |
ポイント:迷ったら、「名詞にかかるなら形容詞的」「文の要素なら名詞的」「それ以外は副詞的」の順で決める。
| 目的語の形 | 主な動詞 |
| 動名詞(-ing)だけ | enjoy, finish, avoid, mind, give up, consider, deny, practice |
| 不定詞(to do)だけ | want, hope, decide, plan, agree, refuse, promise, manage |
| 両方とれて意味が変わる | remember / forget / stop / try / regret |
She stopped to check the map. / She stopped checking the map.
彼女は地図を確認するために立ち止まった。/ 彼女は地図を確認するのをやめた。
覚え方:-ing は「すでにやっていること・過去」、to do は「これからのこと・未来」。remember to do(忘れずに〜する)/ remember -ing(〜したのを覚えている)。stop to do の to do は、stop の目的語ではなく「〜するために」(副詞的用法)。
関係詞・仮定
必須関係副詞(where / when / why / how)
着眼点関係詞の後ろが「完全な文」か「欠けた文」か。
| 関係詞 | 先行詞 | 後ろの形 |
| 関係代名詞(who, which, that) | 人・もの | 欠けている(S・O・前置詞の目的語などがない) |
| 関係副詞(where, when, why) | 場所・時・理由 | 完全(文の要素が欠けていない) |
This is the town where I was born.
ここが私の生まれた町だ。
注意:先行詞が the reason のとき、why は省略されることが多い。the way how は不可(the way か how のどちらか一方)。
差がつく要求・提案・必要の that 節(動詞は原形)
着眼点suggest / insist / demand / recommend / propose + that 節。that 節の動詞が原形になっていないか。
The teacher insisted that he take the test again.
先生は、彼が試験を受け直すよう強く主張した。
ポイント:It is important / necessary / essential that S 原形 も同じ型。should が入ることもある。
注意:insist が「事実を主張する」意味のときは、原形にならない。He insisted that he was innocent.(彼は無実だと言い張った)。suggest が「示唆する」の意味のときも同様(The data suggest that sleep is important.)。
ここまで不要文法書の「例外・注・詳細」をすべて覚える
文法書の注記や、まれな例外(特殊な語順、古い用法、細かい可算・不可算の一覧)。
線引き:まず本文の基本ルールと、上の必須・差がつく項目を固める。例外は、過去問や問題集で出会ったときに、その場で足す。最初から全部を暗記しなくてよい。
確認問題
クリックすると答えが開く。答えを見る前に、頭の中で答えを決めてから開く。
次の文の ( ) に入る語を選びなさい。
I ( ) here since 2020. ア. live イ. lived ウ. have lived
ウ. have lived
since 2020 は「〜以来ずっと」=継続。現在完了(have + 過去分詞)を使う。
下線部の to 不定詞は、3用法のうちどれか。
He has a lot of work to do today.
形容詞的用法(〜すべき)
to do が名詞 work の後ろにつき、「するべき仕事」と修飾している。
意味の違いを説明しなさい。
He remembered to lock the door. / He remembered locking the door.
前者:忘れずにドアに鍵をかけた / 後者:ドアに鍵をかけたことを覚えていた
remember to do は未来(これからすること)、remember -ing は過去(すでにしたこと)。
次の文の正誤を判断しなさい。
The committee suggested that he attends the meeting.
誤り。attends → attend(原形)
suggest の that 節は、「提案」の内容を表すため、動詞は原形(または should +原形)。