受験数学マップ

同じものを含む順列・円順列・じゅず順列

数学A / 場合の数 / 東大での重要度 ★★★☆☆

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要点

『割る』という操作の意味は、同値類で数えているということに尽きる。同じものを含む順列で n!/(p!q!…) と割るのは、全部区別して並べたあと、区別を消すと同じになるものが p!q!… 個ずつ現れるからである。円順列で n! を n で割るのも、回転して一致するものが n 個ずつあるから。この見方があれば公式は不要になり、さらに重要なことに、割ってはいけない場合(回転しても一致しないものが混ざる場合)を自分で判断できるようになる。

こんなときに使う

手順

  1. 1. まず全部を区別して並べる(n! 通り)
  2. 2. 区別を消したとき、何個ずつが同じものになるかを数える
  3. 3. その個数で割る
  4. 4. 円順列は『1人を固定して残りを並べる』と考えると、割り算が不要になる
  5. 5. 小さい場合を書き出して検算する

例題

文字 A, A, B, B, B, C を1列に並べる方法は何通りか。
解答
  1. 【解法1:区別して並べてから割る】
  2. 6文字を全部区別して並べると 6! = 720 通り。
  3. ここで A 2個の区別を消すと、同じ並びが 2! = 2 個ずつ現れる。
  4. 同様に B 3個の区別を消すと 3! = 6 個ずつ現れる。
  5. よって 720 / (2! × 3!) = 720 / 12 = 60 通り
  6. 【解法2:位置を選ぶ】
  7. 6個の位置のうち、A を置く2箇所を選ぶ: C(6,2) = 15
  8. 残り4箇所から B を置く3箇所を選ぶ: C(4,3) = 4
  9. 残り1箇所に C が入る: 1
  10. 15 × 4 × 1 = 60 通り
  11. 2通りの数え方が一致した。数え上げでは、この二重確認が最も確実な検算になる。

別解・ほかの見方

落とし穴

なぜ大事か

「割る」操作の正当化(同値類で数える)を理解する場

東大での出方

単独出題は少ないが、確率の分母として、また格子上の最短経路の数え上げとして頻出する。特に最短経路は、東大の格子点問題や確率の移動問題の下地になっている。

確認問題

発展

回転や裏返しで一致するものを正しく数える一般論(バーンサイドの補題)は高校範囲外だが、『自分自身と一致する配置は割れない』という感覚だけは持っておくと、色の塗り分け問題で事故を防げる。

前提になるノード

このノードを前提にするノード

「場合の数」のノード

解説は自作です。誤りに気づいたら お問い合わせ(/contact/)から教えてください。

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