受験数学マップ

条件付き確率・原因の確率

数学A / 確率 / 東大での重要度 ★★★★☆

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要点

条件付き確率 P(B|A) = P(A∩B)/P(A) が意味しているのは、全体を A に縮めてから、その中で B の占める割合を測るということである。分母が全体から A に変わる、ただそれだけの操作にすぎない。難しく感じる原因はほぼ一つで、問題文のどちらが条件でどちらが結果かを取り違えることにある。『〜であったとき』と書かれているほうが条件、つまり分母になる。この読み取りさえ正確なら、あとは割り算である。

こんなときに使う

手順

  1. 1. どちらが条件(分母)かを問題文から確定させる
  2. 2. P(A∩B) と P(A) をそれぞれ求める
  3. 3. P(B|A) = P(A∩B) / P(A) で割る
  4. 4. 原因を逆算する型では、全確率の公式 P(A) = ΣP(Aかつ各原因) で分母を作る
  5. 5. 検算:条件付き確率も 0 以上 1 以下に収まるか確認する

例題

袋に赤玉3個、白玉2個が入っている。玉を1個ずつ2回続けて取り出す(取り出した玉は戻さない)。2回目が赤であったとき、1回目も赤であった確率を求めよ。
解答
  1. 事象を A:2回目が赤、B:1回目が赤 とおく。求めるのは P(B|A)。
  2. 【分子 P(A∩B):1回目も2回目も赤】
  3.  (3/5) × (2/4) = 6/20 = 3/10
  4. 【分母 P(A):2回目が赤】
  5.  1回目が赤のとき: (3/5)×(2/4) = 3/10
  6.  1回目が白のとき: (2/5)×(3/4) = 6/20 = 3/10
  7.  これらは排反なので P(A) = 3/10 + 3/10 = 6/10 = 3/5
  8. 【割る】
  9.  P(B|A) = (3/10) ÷ (3/5) = (3/10) × (5/3) = 1/2
  10. ∴ 1/2
  11. 検算:P(A) = 3/5 は『1回目が赤である確率』と同じ値になっている。
  12. 何回目に取り出しても赤である確率は変わらない(対称性)ので、これは正しい。

別解・ほかの見方

落とし穴

なぜ大事か

状態を分けて考える発想の入口。漸化式の立式に直結する

東大での出方

条件付き確率が単独で大問になることは少ないが、確率漸化式の立式は実質的にこの計算になっている。『n回後に状態Xにいるとき、次に状態Yへ移る確率』はまさに条件付き確率であり、ここが曖昧だと遷移図が書けない。

確認問題

発展

3つ以上の原因がある場合の逆算。全確率の公式で分母を作る手順が本質的に効いてくる。医療検査の偽陽性の議論(有病率が低いと陽性でも実際に病気である確率は低い)は、この計算の最も有名な応用。

前提になるノード

このノードを前提にするノード

「確率」のノード

解説は自作です。誤りに気づいたら お問い合わせ(/contact/)から教えてください。

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