医学部受験ロードマップ

医学部受験ロードマップ

予備校、医学部専門予備校、大学、官公庁、受験情報サイトなど、100を超えるページを読んで一枚にまとめました。多くの情報源で共通している目安と、情報源によって言うことが違う点は、分けて書いています。地方の公立高校から医学部を目指す人が、いつまでに何をすればいいかを自分で判断するための地図です。

調べたのは2026年10月6〜7日です。日付と金額は2027年度入試、つまり2027年1〜3月の試験のものです。入試は毎年変わるので、出願の前には必ず各大学の募集要項と、都道府県の公式ページで確かめてください。

このサイトの立場

受験は、生まれた場所や家庭の事情で、始める時点の条件がそろっていない競争です。いつまでに何をすればいいかという情報の差、近くに塾や自習できる場所、答案を見てくれる人がいるかという環境の差が、実力の差として見えてしまいます。この二つの格差のなかに、このサイトを読む人も、書いている人もいます。

資本主義そのものを否定するつもりはありません。競争と市場があるから、良い教材や予備校が生まれ、お金をかけた分だけ質の高い支援を受けられる面があります。一方で、お金と情報のある地域に有利さが集まり、そうでない地域の人が同じスタートラインに立ちにくいという欠点もあります。どちらか一方だけを見ず、功と罪の両方を前提にして、地図に書ける情報は無料で出し、お金で買うものは何が必要で何が不要かを線引きして示します。

いまの学年
志望校

学年を選ぶと、今日の日付から、今月やること、この時期の終わりの目安、次の締切をここに出します。志望校のタイプを選ぶと、そのタイプ向けの補足も出ます。選んだ学年とチェックは、この端末のブラウザにだけ保存されます。

全体の地図

高1から本番までを7つの時期に分けて、科目ごとにやることを並べました。多くの情報源で共通している、標準的なペースです。表は横にスクロールできます。学年を選ぶと、いまの時期の列に色がつきます。

高1 高2
4〜8月
高2
9〜3月
高3
4〜6月
高3
7〜8月
高3
9〜11月
高3
12月〜本番
数学 IA・IIBを教科書と傍用問題集で進める。定期テストで取りこぼさない 網羅系の参考書1冊で、IA・IIBを標準レベルまで。夏に数IIIを始める 数III・Cを傍用問題集のレベルまで進める 網羅系で数IIIまで標準を固める 教科書範囲をすべて終えて、演習用の問題集へ 志望校レベルの演習と過去問 過去問の仕上げと、共通テスト形式の対策
英語 単語帳を1冊決めて毎日回す。文法を1周 単語帳を回し続ける。文法の問題集を解く 文法を2周。英文解釈に入る。単語の7〜8割を覚える 長文に入る 長文の量をこなす。英作文を始める 過去問。和訳と英作文を書いて直してもらう 共通テスト形式とリスニングの仕上げ
理科 理科基礎を授業でしっかり 2科目を決める。化学に加えて物理か生物。授業に合わせて進める 2科目の基礎を進める。学校の進度が遅い分野は自分で先に進める 2科目の全範囲を一通り終える 標準問題集で演習 過去問と記述の練習 共通テスト形式の仕上げ
国語・社会・情報 授業と定期テストを大事にする 授業と定期テスト 1月に共通テストを一度解いて、距離を知る 模試で現在地を確かめる 古文・漢文と社会を始める。薄く長く続ける 遅くとも11月に情報Iを始める 共通テスト形式で本格的に仕上げる
答案・面接・小論文 医療のニュースを読んで短く要約する 要約を続ける。大学が公開している出題の意図を読んでみる 数学の答案を、日本語で過程を書く形で書く 記述模試で、答案を採点される経験をする 小論文を書き始める。答案を人に見てもらう 時間を計って過去問。面接の準備 面接の練習を人相手に繰り返す
情報・手続き オンラインのオープンキャンパスを見る。地域枠や自治医大があることを知る 志望校の候補と、使える入試方式を調べる 自分の県の地域枠と修学資金のページを読む 奨学金の予約採用を学校経由で申し込む 受験校と日程の候補を決め、宿の目処をつける。総合型は9月から出願 防衛医大は10月上旬締切。共通テストの出願は9月中旬〜10月初め。推薦・地域枠は11月上旬が多い 私立の出願は12〜1月。国公立の出願は1月下旬〜2月初め

この表は、多くの情報源が共通して挙げている標準的なペースです。数IIIや理科をいつ始めるかのように、情報源によって大きく違う点は「情報源で割れているところ」にまとめています。

月ごとの計画高1・高2は2か月ごと、高3と既卒は1か月ごとに、科目ごとのやることを並べた計画。志望校のタイプ別の補足つき。 単元ごとの目安数学、英語、化学、物理、生物、国語、社会、情報Iを単元に分けて、順番、時期、終えたと言える基準、医学部での位置づけ。

志望校のタイプ別の違い

同じ医学部でも、志望校のタイプによって、どこに力を入れるべきかが変わります。上のボタンでタイプを選ぶと、月ごとの計画と単元のページに、そのタイプ向けの補足が出ます。

旧帝大・上位国立地方国立私立地域枠・自治医大
共通テストボーダーは86〜90%80%台前半の大学が多い。共通テストの比重が高い大学もあり、失点を減らすことが最重要使わない一般選抜が中心。共通テスト利用の方式もある推薦では課す大学と課さない大学がある。自治医大は使わず、独自の一次試験
二次の重み総点の75〜80%ほど。記述で決まる大学によって3割〜7割と幅がある一次が学力試験、二次が面接と小論文という形が多い面接の比重が大きい。学力は一般選抜と同じ水準が求められると考えておく
数学難しい問題で部分点を積む論証力。整数、確率、微積分標準問題を落とさない計算の速さと正確さ。数IIIの計算量受ける方式に合わせる
英語和訳、要約、自由英作文と書く量が多い標準的な長文と和訳文法・語法の問題を出す大学もある。大学ごとの癖が大きい受ける方式に合わせる
理科考察と論述まで標準問題集のレベルを完璧に時間内に解き切る速さ受ける方式に合わせる
面接・小論文面接を点数化する大学もある面接で不合格になる大学がある二次でほぼ必須。MMIの大学もある地域医療への考えを、自分の県の実情とあわせて話せるように
ペース数IIIと理科を高2のうちに一通り終える前倒しが要る標準のペースで、共通テスト対策を手厚く国語と社会が要らない分、英数理に集中できる推薦は11月出願なので、高3の夏までに仕上げる
併願前期の1校が勝負。後期は少ない共通テストの自己採点で、配点の比を見て出願先を選ぶ5〜6校を受けることが多い。2月上旬は連戦になり、学費と入学金も考える働く場所と年数の義務を理解したうえで出願する

ボーダーと配点の比は、このページ下の「共通テストと二次試験の重み」と同じ出典です。タイプ別の書き分けは、それらの情報と各大学の入試の形式からこのページがまとめたもので、個々の大学で例外があります。

時期ごとの目安

それぞれの時期の終わりに、ここまでできていれば順調、という目安です。できたものにチェックを入れてください。チェックはこの端末のブラウザに保存されます。

高1の終わり

高1のうちに数IIIを一周する、という情報源もありますが少数派です。まずはIA・IIBを固めるほうが多数です。

高2の夏の終わり

高2の終わり

公立校から逆転できるのは高2の冬まで、と書く情報源もあります。ただし1件だけで、根拠は示されていません。

高3の6月の終わり

高3の夏の終わり

高3の11月の終わり

本番まで

既卒の1年の流れ

浪人の1年は、多くの情報源がほぼ同じ流れを示しています。

4〜6月教科書、単語、文法を一からやり直す。わかったつもりの分野を洗い出す
7〜8月標準問題で演習量を積む。苦手分野を補強する
9〜11月過去問と記述の練習。答案を人に見てもらう
12月〜共通テスト形式と過去問の総仕上げ

共通テストの国語と社会は、3月から薄く始めるという情報源と、10月以降でよいという情報源があります。1日の勉強時間は10〜13時間を目安に挙げる記事がありますが、根拠は示されていません。

科目別に、何をどの順で

教材名の後ろの数字は、調べたページのうち、その本を勧めていたページの数です。どの本でも合格できますが、複数の情報源で名前が挙がる本は、それだけ多くの人が使って結果を出しています。迷ったら数字の大きいものから選んで、途中で乗り換えないことが大事です。チェックを入れると、終えた段階を記録できます。

数学

  1. 高1〜高2の春
    教科書と傍用問題集を確実に。基礎問題精講4件
    基礎問題精講だけでは偏差値55〜60あたりで止まり、入試には足りないという指摘が2件あります。
  2. IA・IIBは高2の夏まで、IIIは高3の春まで
    網羅系の参考書を1冊選んで、最後までやる。全問ではなく例題を中心にする。
    青チャート8件Focus Gold6件のどちらか1冊、その後に1対1対応の演習3件
  3. 高3の夏から
    黒チャート2件数学重要問題集2件
    全問を網羅しようとしないこと。志望校の過去問で出る分野を優先する。
  4. 高3の夏に1年分、秋から本格的に
    本番の半年前から、冬から、と情報源で幅があります。

難しすぎる教材から始める。途中で別の参考書に乗り換える。青チャートを全部やろうとして時間切れになる。難問を解けば医学部レベルになると思い込む。

数IIIなしで受けられる医学部は、国公立の後期の一部と私立の4校ほどしかありません。事実上、数IIIは必須です。

英語

  1. 高2の終わりまでに7〜8割
    システム英単語4件ターゲット19002件
    丸暗記で終わらせず、長文の中で出会い直すこと。
  2. 高2のうちに2周
    Vintage4件Next Stage1件
    共通テストには文法だけを問う問題がないので、Vintageは半分で十分という見方もあります。
  3. 高2の後半〜高3
    入門英文解釈の技術70ポレポレ英文読解プロセス50英文読解の透視図1件
    ここを飛ばして長文に行くのが、いちばん多い失敗です。
  4. 高3の春〜夏
    やっておきたい英語長文2件ポラリス1件
  5. 高3の夏から
    ハイパートレーニング2件基礎英作文問題精講1件ユメサク1件
    書いたものを人に見てもらわないと伸びにくい分野です。「答案を書く力」も読んでください。
  6. 高3の秋〜冬
    音の変化のルールを知る、形式に慣れる、過去問、の順。設問の先読みは有効です。

医学部だからといって特別な対策は要りません。医学系の単語は、過去問で慣れれば足ります。英検のスコアで優遇がある大学もありますが、条件は大学ごとに違うので要項で確認してください。

化学

  1. 高2の秋〜
    鎌田・福間の化学 Doシリーズ5件
    理論化学を土台にして、無機と有機へ進む。辞書として化学の新研究4件を手元に置く人が多い。
  2. 高3の春〜夏
    重要問題集4件
  3. 重要問題集を仕上げてから
    化学の新演習1件。全員に必要なわけではありません。

英語と数学に偏って化学を後回しにする。暗記だけで理由を押さえない。参考書を終えても、時間内に得点する練習をしていない。

物理

  1. 高2
    セミナー物理3件漆原の物理2件のどちらかで、情報源が割れています。

  2. 物理のエッセンス4件

  3. 良問の風3件、続いて名問の森5件

  4. 難問題の系統とその解き方3件

学校の授業では電磁気が高3の秋になることが多いので、高2の冬から春に自分で進めておく、という提案があります。

わかったつもりで先へ進む。公式を覚えるだけで終わる。問題が解けることと、本番で時間内に点が取れることは別だと気づかない。

生物


  1. セミナー生物かエクセル生物あわせて2件

  2. 大森徹の最強講義2件
  3. 受験年の7〜9月に基礎と知識の論述
  4. 9〜11月から過去問
    考察問題と論述の専用の問題集で、書く練習をする。

数学が苦手だという理由だけで生物を選ぶ。入試に出ない高度な知識に時間を使う。

理科の選び方

化学を軸にして、物理か生物を選ぶ形が、どの情報源でも共通しています。

物理を選ぶ理由受けられる大学がいちばん多い。暗記が少なく高得点を狙える。本番の得点が安定しやすい
生物を選ぶ理由基礎知識で安定して点が取れる。入学後の勉強に直結する
決める時期高2の春から冬。学校の科目選択に合わせる

国公立で生物を選べない医学部は数校あるとされますが、どの大学かは記事によって食い違っています。志望校の最新の要項で確かめてください。数学が得意かどうかで選ぶという記事と、数学が苦手だから生物というのは危ないという記事でも割れています。

共通テストの国語・社会・情報I

答案を書く力

知識があっても、採点する人に伝わる答案になっていなければ点になりません。そして答案の力は、教材を読むだけでは身につきにくく、書いたものを誰かに見てもらう必要があります。地方でいちばん手に入りにくいのがこの部分です。まず、大学自身が公表していることから見ていきます。

大学が公表していること

いくつかの大学は、入試問題と一緒に、出題の意図や解答例をWebで公開しています。無料で読める、いちばん確かな情報です。

どの大学も、答えそのものより、そこに至る過程が読み手に伝わるかを見ています。配点の内訳や、よくある誤答まで書いた採点講評は、医学科については見つかりませんでした。

科目ごとの書き方

ここから先は予備校や塾の経験則で、大学が公式に示した基準ではありません。

数学式を並べるだけにせず、日本語で過程を書く。時間が足りなくても方針は書く。n=1,2,3と試した跡や図を残す。必要条件と十分条件の片方だけでも示す。前の小問の結果を使って先に進む。こうした書き方で部分点がつくことがあります。同値記号の使い間違いと、論理の飛躍は典型的な減点です
物理使う法則の名前、式、答えの順に書く。図と前提条件を言葉で添える。計算の細かい部分は評価の中心ではありません
化学字数指定のある記述は、指定字数の8〜9割を埋める
生物採点のポイント1つにつき1点という見立てが多い。知識を問う論述は1〜2行、考察は2〜3行が目安
英語の和訳文の構造と文法がわかっていることを訳で示す。部分的な誤訳や訳し漏れは減点される。友人が読んで意味が通じる日本語にする
自由英作文内容と構成で基礎点がつき、文法のミスで引かれる。難しい表現より正確な文。主張、理由、主張の順。冠詞と時制に注意し、書いた英文を日本語に訳し戻して点検する

練習の回し方

  1. 時間を計って、本番と同じように答案を書く。
  2. 大学が公開している解答例や出題の意図と見比べる。公開していない大学なら、過去問集の解答と比べる。
  3. 自分で点検する。式だけが並んでいないか、日本語で過程を書いたか、論理が飛んでいないか、自分にしかわからない書き方になっていないか。
  4. 人に見てもらう。学校の先生、通信添削、オンラインの指導など。入試の採点基準を知っている人に見てもらうのがいちばんです。
  5. 直されたところを踏まえて、同じ問題をもう一度書く。

第三者に添削してもらうことが有効だという点は、多くの情報源で一致しています。何回書き直せばいいか、どのくらいの頻度で見てもらえばいいかについて、根拠のあるデータは見つかりませんでした。

1から3は一人でもできます。4だけは人が要ります。学校の先生に頼みにくいときは、まず1から3を回して、自分で直せない疑問だけをまとめて持っていくと、見てもらう側の負担も小さくなります。

入試方式を知る

医学部への入口は一般選抜だけではありません。地方の高校生にとって大事なのは、地元の出身であることが条件になる入口があることです。地域枠と自治医大がそうです。ただし多くは、卒業後に決められた地域で働く義務とセットになっています。

方式いつ特徴と縛り
一般選抜 前期共通テストが1月中旬、出願が1月下旬〜2月初め、試験が2月25日から国公立の中心。前期と後期でそれぞれ1校ずつ受けられる
一般選抜 後期3月12日から実施する国公立医学部は12〜13校ほどに減り、募集人数も大半が30人未満。学科試験がない大学が多い
学校推薦型出願は11月上旬が多い。共通テストを課さないものは12月から発表、課すものは2月10日までに発表県内の高校出身などの条件がつくことが多い。地域枠の推薦もここに入る
総合型出願は9月から、発表は11月から医学部の総合型と推薦では面接が必須
地域枠推薦か一般の中に設けられる。県の修学資金の事前募集が10月にある県もある県の修学資金を借り、卒業後に借りた期間の1.5倍、6年なら9年、県が指定する病院などで働くと返済が免除される。途中でやめると利息をつけて返す
自治医科大学出願は1月4〜20日、一次試験は1月25・26日に自分の都道府県で、二次は2月3日に栃木都道府県ごとに2〜3人、全体で約100人。出願できる県は1つだけ。学費などの修学資金約2,300万円が貸与され、卒業後9年、そのうち半分はへき地などで働くと返済が免除される
防衛医科大学校受付は10月上旬まで、一次試験は10月下旬、最終発表は1月下旬18歳以上21歳未満。学費はかからず、学生のうちから手当が月16.1万円出る。卒業後9年の勤務義務があり、満たさずにやめると償還金がかかる。2025年3月卒業生の最高額は約4,421万円
産業医科大学推薦は11月上旬に出願して12月に試験、一般は2月中旬修学資金があり、9年、そのうち2年以上は産業医として働くと返済が免除される

地域枠について知っておくこと

2027年度入試の主な日程

時期できごと
2026年9月15日〜10月2日共通テストの出願(締切済み)
2026年10月上旬防衛医科大学校の受付締切は10月8日
2026年11月上旬学校推薦型と地域枠の出願締切が集中する
2026年12月〜2027年1月私立医学部の一般選抜の出願
2027年1月16・17日共通テスト。追試は1月23・24日
2027年1月下旬1月に一次試験をする私立は4校に減った。自治医科と国際医療福祉が1月25日、帝京が1月21〜23日、近畿の前期が1月31日
2027年1月25日〜2月3日国公立の出願
2027年2月1〜4日私立の一次試験が18校集中する。2月4日だけで6校
2027年2月10日まで国公立前期の第一段階選抜の結果
2027年2月25日〜国公立の前期試験
2027年3月上旬前期の合格発表。国立は3月6〜10日、公立は3月1〜10日
2027年3月12日〜国公立の後期試験。発表は3月20〜24日

共通テストと二次試験の重み

配点の比は、志望校選びにそのまま使えます。共通テストで安定して点が取れる人は共通テストの比重が高い大学を、記述が得意な人は二次の比重が高い大学を探すと、同じ学力でも合格の可能性が変わります。

面接と小論文

お金

国公立の学費入学料28.2万円と授業料が年53.58万円で、6年で約350万円。東大は2025年度の入学者から授業料が年64.3万円になるなど、標準より高い大学もある
私立の学費6年の総額は、いちばん安い国際医療福祉大で約1,850万円、いちばん高い川崎医科大で4,550万円。川崎医科大は別に寮費や食費もかかる。多くの大学は2,000万〜3,000万円台。資料によって数字が違うので、志望校の公式ページで確認する
受験料共通テストは3教科以上で18,000円、国公立の二次は17,000円、私立の一般選抜は1校あたり約6万円。私立を5〜6校受けると、受験料だけで23〜47万円になるという試算がある
入学金の二重払い私立は合格すると、国公立の発表より前に入学金の100万〜200万円を納める締切が来ることがある。併願の計画を立てるときに一緒に考える
交通費と宿泊地方から都市部へ何度も受けに行くと、移動と連泊の費用がかかる。地方からの実際の額をまとめたデータは見つからなかった

奨学金と修学資金

家の経済的な事情で医学部をあきらめる前に、地域枠と自治医大の条件を一度は読んでください。働く場所が決まる代わりに、学費の心配がほぼなくなります。地元で医師として働きたい人にとっては、縛りではなく近道になります。

地方から受けるときに

学校の進度が遅いとき

地方の公立高校では、数IIIや物理の電磁気が高3の秋にずれ込むことがあります。学校の進度を待っていると、過去問に入る時間がなくなります。得意な科目からでも自分で先に進めて、遅くとも高3の7月には過去問に手をつける、という助言が予備校から出ています。

模試

宿と移動

過去問と無料の情報源

情報源で割れているところ

同じことについて、情報源によって言うことが違うところです。それぞれの言い分を並べて、このページとしての判断を添えました。

数学IIIをいつ始めるか

高1で一周する、高2の夏から、高2で全範囲を終える、高3からでも地方国立なら間に合う、まで幅があります。IA・IIBを完璧にしてからにすべきだという意見もあります。

学校の進度が遅い地方の公立高校なら、高2の夏から自分で始める。ただし、IA・IIBの網羅系の例題がまだ解けないなら、そちらを先に固める。

青チャートか、Focus Goldか

Focus Goldは到達できる上限が高く解説がわかりやすいという意見と、青チャートは例題を絞って使えば十分という意見があります。青チャートの解説は難しいという声と、簡潔で記述の手本になるという声もあります。

どちらでもいい。1冊に決めて、例題を中心に最後までやり、乗り換えない。この点はすべての情報源で一致しています。

共通テストの対策をいつ始めるか

高2の1月に一度解く、高3の6月から、10月以降、英数理は12月から、まで幅があります。

高2の1月に一度解いて、距離を知る。英数理は二次の勉強がそのまま効くので、形式に合わせた対策は12月から。古文・漢文と社会は暗記なので夏から薄く長く。情報Iは遅くとも11月に始める。

過去問をいつから解くか

高3の夏から、遅くとも7月、10月以降、と分かれます。

夏に1年分だけ解いて、何が足りないかを知る。本格的に何年分も回すのは秋から。

理科をいつ始めるか

高1から、高2の秋から、高2で1科目を完成させる、高3で集中する、と分かれます。

遅くとも高2の秋には始めて、高3の夏までに2科目の全範囲を終える。学校で電磁気などが高3の秋になる場合は、その分野だけ自分で前倒しにする。

英語の基礎をいつまでに固めるか

高2の終わりに共通テストで8割、高3の夏までに単語帳の8〜9割と文法2周、高3の4〜8月で基礎を終える、と分かれます。

単語と文法は高2の終わりまでに7〜8割。高3の春からは長文と英作文に時間を回せるようにする。

理科は物理か生物か

受けられる大学の数と点の安定を理由に物理を勧める意見と、知識で安定して取れて入学後にも役立つことを理由に生物を勧める意見があります。

どちらでも医学部には行ける。迷ったら、模試で点が安定するほうを選ぶ。志望校が生物を選べるかどうかだけは、最新の要項で確かめる。

このページの作り方と出典

2026年10月6〜7日に、時期と入試制度、科目別の学習の順番と答案の書き方、入試方式とお金と地方からの受験、の3つに分けてネット上のページを調べました。読んだのは、予備校や医学部専門予備校のコラム、受験情報サイト、合格者のブログ、大学と官公庁の公式ページです。予備校の記事には自社の講座への誘導が含まれることがあるので、1つの記事だけが言っていることは、その旨を書きました。日付と金額は、公式のページで確認できたものを優先しています。

入試の日程、配点、修学資金の額は毎年変わります。出願する前に、必ず各大学の募集要項と、都道府県の公式ページで確認してください。

時期の目安と浪人の流れ
科目別の学習の順番
答案を書く力
入試方式、日程、配点、面接と小論文
地域枠、自治医大、防衛医大、産業医大
お金と奨学金
模試と、地方から受けるときの情報